男爵通りと茶道峠
山梨県県令としていち早く甲府を西洋近代化した藤村紫朗に遣えたのが、富岡敬明男爵。佐賀に生まれ、山梨県権参事として日野春や甲斐善光寺北〜岩久保町のこの”茶道峠”を切り開きました。
さて善光寺の交差点、ぶどう棚の下からスタート。なだらかな斜面をまっすぐに登っていくと、右手にはブドウ畑の景色が広がります。途中左手に住宅案内の「北原案内図」が出てきたらここを左折。ちなみにここをまっすぐ行けば男爵邸ですが最近は改修のネットが掛かってしまって近くで見ることはできません。
ここからが坂本番!まだ左右に住宅がありますがひたすら漕いで行きましょう。住宅が途絶えると山道へ。森やブドウ畑が繰り返し出て来るところを登って行きます。
途切れ途切れに甲府盆地が見えます。富士山が見えてきたらゴールも間近。左手に「茶道峠」の看板が出てきたらゴールです。愛宕トンネルができる前は、この道を通ってモノや人が行き交ったことでしょう。
そのまま進めば愛宕山の通りへ出ます。戻って吉田うどんの中でもがっつり太麺濃口出汁の
"とだ”へ行くも良し!
ちなみに富岡敬明は、その後熊本県県令・熊本県知事を経て、また一家で山梨のこの地に戻り晩年を過ごし、逝去後、男爵となったそうです。
手頃な強度ですが、景観がやや乏しいのと距離の短さでオススメ度は⭐️2つとします。
青木茂樹