黒坂峠

　笛吹市境川町大黒坂集落より、中芦川に抜ける間にある、標高1090mとなる峠です。
　”笛吹市八代ふるさと公園”を出て広域農道を右へ曲がり、１ｋｍほど走ったところにある最初の信号を左の山側に曲がるとスタート地点です。大黒沢という集落を直線的に登っていきますがここが結構きつく、平均で10％程度、キツイところで15％程度の坂が続きます。大黒沢の集落を超えるとキャンプ場があり、さらにキツさを増す坂を直線的に登っていくと山の中へ入り、周りが木で覆われてきます。
　山の中へ入ると、曲がりくねった峠道になり、多少傾斜は緩く走りやすくなります。道は林道ですので、少し荒れていたり、落石、落木、グレーチングの隙間等、十分注意して走る必要がありますが、ロードバイクでも走れます。途中並木のように桜の木が植えられていたりしますので4月終わりから5月のはじめにかけて、桜が楽しめます。
　展望があまり開けることのないまま、黒坂峠の頂上部に到着します。駐車スペースとなりそうな広場と、山梨百名山　春日山（黒坂峠）の標柱があり、春日山への登山道があります。そこがゴール地点となります。正面に見える山の上に、富士山の頂だけが少し見えており、春先なら真っ白な頭を出しているのが見えます。
　あまり展望が望めないことと、結構地元の人でも知られていない峠道であり、坂がきついうえに道が多少荒れているため、単独での走行は避けた方がよさそうな点より、評価は1としました。
　そのまま戻ることもできますが、ここはもう少し足を延ばして、芦川方面へ下りていただき、県道36号線に出て、左へ曲がり、２Kmほど坂道を登っていくと、”おごっそうや”という芦川の農産物直売所があります。カレーなどの軽食で補給して疲れを癒していただき、お土産物などを見てから戻るようにされれば、より旅を楽しくしてくれるでしょう。戻るときに道の良い鳥坂峠を回られると少し楽にスタート地点に戻る事が出来ます。

星隆伸

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